目の前の事に没頭してしまって、次の行動になかなか気持ちを切り替える事ができない。周りの大人が次におこなう事を促すと癇癪を起して手がつけられなくなる。

そのような子どもの特徴として、予定に対するこだわりの強さと見通しの持てない行動に対して不安を感じる事の2つの理由が考えられます。

最初にあげた予定に対するこだわりの強さは、こどもの頭の中に物事の順序がすでに決まっていて、その順序が少しでも崩れると不安を感じてしまいます。また、そういう傾向を持つ子どもは初めて行く場所や初めて会う人に対しても強い不安を感じる事が少なくありません。

型通りの決まりきった生活の流れであればうまく応じる事ができても、いつもと違ったタイミングで新しい要求を促されるととたんに気持ちが崩れてしまいます。また、このような子どもは前回のテーマでいうところの「聞く力」よりも「見る力」の強い事が多いです。

ですので、気持ちの切り替えが苦手な場面があれば、スケジュール表(まだ文字の読めないお子さんはイラストを使って)を作って、前もって一日の予定の流れについて子どもに説明し一つの課題が終わるごとに文字を消したり、ホワイトボードから終わった課題のタイムテーブルを剥がす工夫をすると効果的です。

また、このような特徴を持った子どもは臨機応変に物事に対応することが苦手な一方で、一つの作業を根気強く何度も繰り返すような課題は得意で能力を発揮しやすいです。

一人一人の子どもの特性をうまく掴んで環境や課題に工夫をすることで、子どもが生き生きと自分自身の能力が発揮できるように支援することが可能になります。

(東京チャイルズ 森 博昭)